猫の7歳は、人間でいうと 約44歳 です。獣医学のガイドラインでは、7歳から10歳までを「中高年期」として、それまでの成猫期と分けています。この記事では、7歳を迎えた猫で変わる検査の目安や食事の考え方を、AAHA・AAFP のガイドラインと環境省の資料をもとにまとめました(2026年9月24日に確認)。
先に結論
| 項目 | 7〜10歳(中高年期) | 補足 |
|---|---|---|
| 人間でいうと | 44〜56歳 | International Cat Care(ICC)と環境省の換算[1][4] |
| 動物病院での診察 | 最低でも年1回 | 年齢にかかわらず同じ。10歳をこえると 半年に1回以上[2] |
| 血液・尿・血圧・甲状腺の検査 | 1〜2年ごと | 若いうちは健康なときの値を1回とっておく[2] |
| 1日に必要なエネルギー量 | 安静時の量(RER)と同じくらい | 成猫期より少なくなる。体重と体型を見て調整[2] |
| 日頃に見ること | 体重、体型、筋肉のつき方、口の中 | 歯周病と歯の吸収(歯が溶ける病気)に注意する時期[2] |
飼われている猫のうち、7歳以上の猫は 45.2% です(2025年)[6]。中高年期以降の猫は、飼い猫のおよそ半分を占めています。
7歳から10歳までの人間の年齢
ICC の換算表では、2歳で人間の24歳になり、その後は1年に4歳ずつ年をとります[1]。環境省のペットフード・ガイドラインにも同じ目安が載っています[4]。
| 猫の年齢 | 人間の年齢 |
|---|---|
| 6歳 | 40歳 |
| 7歳 | 44歳 |
| 8歳 | 48歳 |
| 9歳 | 52歳 |
| 10歳 | 56歳 |
| 11歳 | 60歳 |
ICC は、7〜10歳の猫を人間の40代半ばから50代半ばにあたる「Mature」としています[1]。AAHA と AAFP のガイドラインでも、子猫期(〜1歳)、成猫期(1〜6歳)に続いて、7〜10歳を中高年期(mature adult)、10歳をこえてからをシニア期(senior)としています[2]。
一方で、環境省のペットフード・ガイドラインでは、中高齢期は 約8〜10歳以降 としています[4]。資料によって、中高年期の始まりには1〜3年ほどの幅があります。
診察の頻度と検査の目安
AAHA と AAFP のガイドラインは、年齢にかかわらずすべての猫に最低でも年1回の診察をすすめ、シニア期(10歳をこえてから)は少なくとも半年に1回としています[2]。7歳から変わるのは、診察の中で行う検査の目安です。
同じガイドラインにある、年齢ごとの検査の目安は次の通りです。対象の検査は、血球の検査、血液の生化学検査、尿検査、甲状腺ホルモン(T4)、腎臓の指標(SDMA など)、血圧です[2]。この頻度は見た目には健康な猫の目安で、検査の内容や間隔は体調や持病などに応じて獣医師が判断します[2]。
| 時期 | 検査の頻度 |
|---|---|
| 子猫期・成猫期 | 1回とっておき、その後は必要に応じて |
| 中高年期(7〜10歳) | 1〜2年ごと |
| シニア期(10歳をこえてから) | 少なくとも年1回(半年ごとがすすめられている) |
ガイドラインでは、検査の値を1回ごとに見るだけでなく、年ごとの変化を見ることを重視しています。例として、クレアチニンや SDMA、T4、血圧が上がっていくこと、尿の比重が下がっていくことが挙げられています[2]。若いうちにとった値が、この比較の基準になります。
中高年期以降に注意する病気として、ガイドラインは慢性腎臓病、甲状腺機能亢進症、糖尿病、腫瘍、認知機能不全症候群、歯周病と歯の吸収、関節の病気(変形性関節症など)を挙げています[2]。
食事の量と体型
AAHA と AAFP のガイドラインでは、7〜10歳の猫の1日に必要なエネルギー量(DER)は、安静時に必要なエネルギー量(RER)と同じくらいになる場合があるとしています[2]。避妊・去勢済みの成猫の目安は RER の1.2〜1.4倍なので(猫が1日に必要なカロリーは?計算方法と係数の目安)、成猫期と同じ量を食べ続けると必要な量をこえやすくなります。
環境省のペットフード・ガイドラインでも、8〜10歳くらいから内臓の働きや運動機能が落ち、必要なエネルギーの量も減ってくるとしています。そのうえで、低エネルギー・低脂肪で良質なタンパク質の、高齢期用のフードを紹介しています[5]。フードを切り替えるときは、1〜2週間かけて新しいフードの割合を少しずつ増やす方法があります[4]。
体重だけでなく、体型(ボディコンディションスコア、BCS)と筋肉のつき方(マッスルコンディションスコア、MCS)も、すべての年齢で記録することがすすめられています。変化を早く見つけ、その傾向をつかむためです[2]。
10歳をこえると変わること
10歳をこえてシニア期に入ると、必要なエネルギー量の考え方が逆になります。AAHA と AAFP のガイドラインでは、シニア期の猫は RER の1.1〜1.2倍、場合によっては1.25倍が必要になるとしています。消化の力が落ちてやせてくる猫が多く、やせすぎがよくある問題だとしています[2]。
診察の頻度も、年1回から半年に1回以上に変わります[2]。シニア期のことは猫の平均寿命は?15歳・20歳は人間でいうと何歳かにまとめています。
年齢から人間の年齢とごはんの量を計算する
Nekometry の年齢換算では、年齢と月齢を入れると、人間の年齢とライフステージを表示します。

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年齢を人間に換算する
猫の年齢から、人間でいうと何歳かとライフステージがわかります。
カロリー計算では、中高年期やシニア期の係数も含めて、体重から1日に必要なカロリーとフードの量を計算できます。

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ごはん量を計算する
猫の体重と活動レベルからRER/DERとごはんの必要な量を計算します。