猫を迎えるときにかかるお金は、次の3つに分けて考えると見通しが立ちます。
- 迎えるときに一度だけかかるお金
- 毎月かかるお金(ごはん、猫砂、病院代など)
- 病気やけがのときに急にかかるお金への備え
この記事の金額は、ペットフード協会の全国犬猫飼育実態調査[1]、日本獣医師会の診療料金実態調査[5]、環境省の資料[6][8][9]に書かれている数字と、Nekometryで扱っている実際の商品の値段[10]をそのまま使っています(2026年9月22日に確認)。
先に結論
| 何にかかるお金 | 目安 | 補足 |
|---|---|---|
| 猫を迎えるときに払うお金(無料で迎えた場合) | 0円 | 猫を飼っている人の64.9%は無料で迎えています。譲渡元によってはワクチン代などの実費がかかります[3] |
| 猫を迎えるときに払うお金(お金を払って迎えた場合) | 平均 13.5万円 | 5万円未満から30万円台まで幅があります[3] |
| 用意するもの | 約2.1万〜2.9万円 | ケージ・トイレ・食器・キャリー・爪とぎを買った場合[8][10] |
| 病院と登録 | オス 約3万円 / メス 約4万円 | マイクロチップの登録 400円[6]、初診とワクチン 5,500〜7,750円、去勢 12,500円または避妊 22,500円、全身麻酔 11,250円[5] |
| 毎月かかるお金 | 7,000円(中央値) | 平均は9,998円。ごはんは中央値で2,900円。16歳をこえると平均12,032円に増えます[2] |
| 病気・けがへの備え | 病院に行った人は1年に平均約5万円 | 1年間に病院でお金を使った人は約43%。16歳以上は約52%で、平均は約11.5万円[2]。入院は1日2,500円、深夜の時間外診療は6,250円[5] |
迎えるときに一度だけかかるお金
猫を迎えるときに払うお金
ペットフード協会の2025年調査で、猫を飼っている967人に、猫を迎えるときにいくら払ったかを聞いた結果です[3]。3人に2人近くは無料で迎えていて、お金を払った人の平均は13.5万円でした。この1年以内に迎えた人(40人と少ないので目安です)では、無料で迎えた人は42.5%に減り、払った人の平均は17.5万円でした。お金を払って迎える人が増え、金額も上がっています。
| 払った金額 | 割合 |
|---|---|
| 無料で迎えた | 64.9% |
| 5万円未満 | 10.0% |
| 5万〜10万円未満 | 5.0% |
| 10万〜20万円未満 | 6.5% |
| 20万〜30万円未満 | 4.0% |
| 覚えていない | 7.3% |
30万円以上は3%未満なので、調査の表には出ていません。実際の値段は猫の種類やお店で大きく変わります。次のサイトで確認できます。
- ペットショップ: ペットプラス(株式会社AHB)
- ブリーダー: みんなの子猫ブリーダー
保護猫を迎える場合は、自治体の動物愛護センターや保護猫の団体、譲渡型の保護猫カフェから譲り受けます。譲渡そのものは無料のことが多い一方で、ワクチン代などの実費がかかることがあります。保護猫と出会える場所は保護猫と出会える場所を探すにまとめています。
用意するもの
環境省の「猫の適正譲渡ガイドブック」には、猫が快適に暮らすために家に用意したいものとして、高いところに登れる場所、ケージ(子猫を迎える場合)、爪とぎ、隠れる場所、猫の数より1つ多いトイレなどが書かれています[8]。同じく環境省の「飼う前に考えて!」には、買うものの例として食器やクレート(キャリー)、ケージが挙げられています[9]。このうち買う必要があるものを、Nekometryの「猫を迎える費用を知る」で扱っている実際の商品の値段(楽天市場、2026年9月14日に取得)で並べました[10]。
| 用意するもの | 環境省の資料に書かれていること | 値段 |
|---|---|---|
| ケージ | 子猫を迎えるなら使う。災害のときや入院のときにも役立つ[8] | 8,999〜11,800円 |
| トイレ本体 | 猫の数より1つ多く。猫の体に対して十分な大きさのもの[8] | 3,390〜5,980円 |
| フード皿・水飲み | 買うものの例[9] | 計 4,092円 |
| キャリー | 買うものの例(クレート)[9]。病院や避難のときにも使う | 999〜3,280円 |
| 爪とぎ | 専用のものを用意する[8] | 3,980円 |
| 合計 | 約2.1万〜2.9万円 |
ケージを使わない場合は約1.2万〜1.7万円です。ガイドブックに出てくるキャットタワー(高い家具がない家の場合)、2つ目のトイレ、最初の猫砂はこの表に入れていません。必要な場合は別にかかります。隠れる場所やくつろぐ場所は、ダンボールやラグなど家にあるもので足りるとされています[8]。

Nekometryのツール
猫を迎える費用を知る
猫を迎えるときの費用目安を、条件を選んで確認できます。
病院と登録
迎えたあとに必要になる病院と登録のお金です。日本獣医師会の調査の中央値[5]と、環境省のマイクロチップ登録の手数料[6]を足しました。
| 項目 | オス猫 | メス猫 |
|---|---|---|
| マイクロチップの飼い主の変更登録(ネット申請) | 400円 | 400円 |
| 初診料 | 1,500円 | 1,500円 |
| 混合ワクチン | 4,000〜6,250円 | 4,000〜6,250円 |
| 去勢・避妊手術(麻酔代を除く) | 12,500円 | 22,500円 |
| 全身麻酔 | 11,250円 | 11,250円 |
| 合計 | 29,650〜31,900円 | 39,650〜41,900円 |
手術代は病院によってかなり違い、去勢手術は5,000円未満から10万円以上まであります。先に見積もりを聞いておくと安心です。自治体によっては補助があり、東京都渋谷区では区内で飼う猫の去勢に5,000円、避妊に7,000円を出しています[7]。
毎月かかるお金
猫を1頭飼っている人が、ごはんだけでなく、猫砂や病院代、保険料なども合わせて1か月に使っているお金です。ペットフード協会の2025年調査で、キャットフードを買っている579人の回答です[2]。
| 何に使うお金 | 中央値 | 平均 |
|---|---|---|
| 1か月に使うお金の合計(ごはん・猫砂・病院代など) | 7,000円 | 9,998円 |
| 市販の主食のキャットフード | 2,900円 | 3,346円 |
| 市販のおやつ | 1,000円 | 1,645円 |
平均で計算すると、1年でおよそ12万円です。猫の年齢でも変わります。1〜6歳は月平均10,640円、16歳以上は12,032円です。増える分の多くは病院代です。
病気やけがへの備え
毎月のお金とは別に、病気やけがをすると、まとまった病院代がかかります。ペットフード協会の調査では、猫を1頭飼っている579人のうち、1年間に動物病院でお金を使った人は249人(約43%)でした。使った人の1年間の平均は50,658円です[2]。病院に行かなかった人も入れて579人で平均すると、1年に約2.2万円、1か月に約1,800円になります。年齢が上がるほど、病院に行く人も金額も増えます。16歳以上では約52%の人が病院でお金を使い、平均は1〜6歳の3倍以上です。
| 猫の年齢 | 病院でお金を使った人の割合 | 使った人の1年間の平均 | 1か月あたり |
|---|---|---|---|
| 全体 | 約43% | 50,658円 | 約4,200円 |
| 1〜6歳 | 約44% | 34,227円 | 約2,900円 |
| 7歳以上 | 約43% | 67,063円 | 約5,600円 |
| 16歳以上 | 約52% | 114,857円 | 約9,600円 |
「病院でお金を使った人の割合」の計算方法
調査の表には、病院代が0円だった人を除いた人数と、回答した全員の人数が載っています。その2つの割り算で出しています。調査がこの割合をそのまま発表しているわけではありません。
| 猫の年齢 | 病院でお金を使った人 | 回答した人 | 割合 |
|---|---|---|---|
| 全体 | 249人 | 579人 | 約43% |
| 1〜6歳 | 109人 | 249人 | 約44% |
| 7歳以上 | 127人 | 297人 | 約43% |
| 16歳以上 | 35人 | 67人 | 約52% |
急な受診でかかるお金の目安は、入院が1日2,500円、深夜の時間外診療が6,250円、血液検査(生化学)が6,250円、レントゲンが4,000円です(いずれも中央値)[5]。体調が悪くて受診し、検査をして1日入院すると、これだけで2万円近くになり、初診料や処置、薬代が加わります。
| 備え方 | 目安 |
|---|---|
| 毎月の積み立て | 病院に行かなかった人も入れた平均なら月約1,800円、行った人の平均なら月約4,200円。年をとってからは月1万円弱になります |
| 民間のペット保険 | 入るかどうかは自由です。猫を飼っている人の23.3%が入っていて[4]、保険にお金を払っている人の1年間の平均は28,527円(148人の回答)[2]。補償の内容と保険料は会社によって違います |
| 自治体の補助 | 主に去勢・避妊手術が対象。手術の前に申請が必要な自治体があります |
迎えたあとの健康管理に
ごはんの量と年齢に合った健康管理は、病院代をおさえることにもつながります。

Nekometryのツール
ごはん量を計算する
猫の体重と活動レベルからRER/DERとごはんの必要な量を計算します。

Nekometryのツール
年齢を人間に換算する
猫の年齢から、人間でいうと何歳かとライフステージがわかります。